一人っ子でも大丈夫。
猪口さん、ごめんなさい、うちは一人っ子ですので、少子化対策には協力的ではないです。
最近お孫さんのみえる方がお客さんの中でも増えてきました。それも手伝ってか、子供の数についてよく話題に上るのです。その時必ず言われるのが
「一人っ子はかわいそう」
「一人っ子はわがまま」
「一人っ子は悪くなる」
です。
中には「その家庭の事情があるからねぇ」と言ってくださる方もいらっしゃいます。その言葉に正直ホッとするのですが。
今日はちょっとシリアスです・・・。
正直、一人っ子にしたかったわけじゃなくって、つい一人っ子になってしまった、かな。娘が難産だったので、怖くなったけれど、娘が5歳の時、二子目を授かった。
病院での検査薬の反応はゆるい。「ゆっくり妊娠反応がでたんだけど」と先生もすっきりしない顔。まぁ、でもとりあえず妊娠ということで帰宅した。
娘はすごく喜んで、口止めしていたにもかかわらず、幼稚園の先生や友達にしゃべりまくっていた。
それから数日後の夕食の仕度をしていた時のこと。
下腹部と腰に嫌な痛みが走り、トイレに行った。すると
真っ赤な血が。
何度の流産を経験し、不妊治療の末三人の子宝に恵まれた努力家の友人に電話をした。彼女は
「ご主人は仕事なの?じゃ、私が病院に連れて行ってあげるから待ってて!」
と言って車を飛ばして来てくれた。
病院へ行くと安静にしてくださいと言われ、止血剤をもらい、帰宅。そのまま布団で先に休まなくてはならなくなった。当時まだ従業員の子たちが三人いたため、途中になっていた食事の用意を一人の男の子が仕上げてくれた。確かマーボーナスだった・・・・。
天然が仕事の合間に二階に上がってきた。
「大丈夫か?」
顔は少し、不機嫌に見えた。だから私は
「ごめん・・・」と言って涙した。するともっと不安気に見つめる目があった。
娘だった。
涙をいっぱいためながら、手に何か持って私の布団に近づいてくる。
夕食の「マーボーナス」だった。
泣きながら鼻をすすりながら、ちりレンゲでナスをすくって私の口に運んでくれたのだった。天然が「お母さんの近くでチョロチョロしたらだめだぞ!」と言われても娘は私の口におかずを運んでくれた。その仕草が愛しくて今も忘れられない。
翌日、もう一度病院へ行って「流産」と確定された。
初期の流産は、母体ではなく、胎児側に原因があるらしい。産まれてきても弱い子だったり、障害を持っていたりと、きっと育たなかったかもしれない。
そんなことがあって私は出産が怖くなった。娘には申し訳ないけれど、このまま一人っ子でいこうと夫婦で決めた。
「自分の姉がとんでもなかった。親やあらゆる人に迷惑を掛けて、今だって。だから私は自分の子供は一人、その子を大事にきちんと育てていきたいから、一人っ子にした」
と語った知人がいる。文面にすると二行になってしまうけれど、彼女の理由を直に聞くと説得力があり、彼女には彼女なりの苦労が伺えたので私も納得した。
それぞれの考えがあるのだ。
まぁ、仕方ないさ。で、大丈夫、わがままにも育てないし、悪くもならないようにするし、そして
かわいそうでも何でもないし。
一人っ子の偏見に打ち勝つでぇ~~!
あ、シリアスどっかいっちゃった・・・・。


